CINEMA CAF-CONS#84
幻の活動大写真
〜『怪談 狐と狸』+昭和初期短編アニメ2本立て〜
今回のシネマカフコンステーマは「昭和初期」。
明治から監督をつとめる大ベテラン吉野二郎は、早撮りの名手として知られ、
おびただしい数の作品を残しています。
今回は、その中でもフィルムの状態良く現存する貴重な作品『怪談狐と狸』に、
日本を代表する喜劇俳優 芦屋小雁による弁士解説を付しての上映!!
怪談といっても喜劇要素たっぷりの作品です。
弁士のセリフ回しのテンポに引き込まれること間違いなし!
さらに今回は、歌が楽しい昭和初期短編アニメを2本同時上映。
<上映予定会場>詳細決定次第順次更新していきます。
●鹿児島:
4/18(土)@絵ほん・cafe 小さな絵本美術館 アルモニ
1st 11:00 start / 2nd 14:30 start
料金<大人> 前売¥1,500 (お菓子と飲み物付)<子供> 前売¥600 (飲み物付き)
□アルモニ 099.260.1088 鹿児島市卸本町5-32 mail:office@granpais.co.jp
※開場は上映の1時間前となっております。
※当日券はプラス300円となっております。
絵ほん・cafe 小さな絵本美術館 アルモニ HP
http://www.granpais.co.jp/harmonie/index.html
<作品紹介>
『怪談 狐と狸』
(38分/1929 (昭和4)年/マキノ御室)
主演:桂武男、泉清子 監督:吉野二郎
弁士:芦屋小雁
あらすじ> 天明三年、頻々と見る贋造小判、昼なお明き御用提灯。
夜月に恥じて此処彼処十手の雨。
この物騒な世の中に、女に惚れて金使いなくして、家は左前。果ては人殺しの罪を犯して心中沙汰。
首つりましょうか、夏じゃもの川へどぶんが一番策と話は決まって死後の旅。
旦那の巳之助、橋の上から姿を消すと、相手のお光は恐ろしくなってどんどん逃げ出す。
雨は降る。火の玉は遊泳する。巳之助の幽霊が出る。狐と狸の化かし合い、贋金使いが笑ってる。
光る十手が怪談裁き!
『茶目子の一日』
(6分/1931(昭和6)年/協力映画製作社)
作者:西倉喜代治
これは1931年に制作された一種の歌アニメで、
「小学生の茶目子さんが起床して学校に行き帰りする」
というノヴェルティソングを忠実に映像化した作品。
今みると、シュールな視覚ギャグが炸裂しまくりの大変おもしろい作品。
〜♪夜が明けた〜夜が明けた〜
(解説)
佐々紅華作詞作曲、平井英子独唱、高井ルビーと二村定一台詞による子供たち
の愛唱歌をアニメ化。
フィルムはサイレントだが、スタートマークがでたところでSPレコードを
スタートさせると、画面と音楽が同調(シンクロ)する。
トーキー映画が普及するまでに一時流行ったレコードトーキー作品。
『花と蝶』
10分/1954(昭和29)年
作画:大藤信郎
出てくる3羽の蝶は、どれも「今いくよ・くるよ」的な顔をしていて笑けます。
思わず口ずさんでしまうリズミカルな歌がいい味だしております。
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