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昭和初期の短編アニメセレクション@松山

昭和初期の短編アニメセレクション@松山

『CINEMA CAF-CONS
 〜昭和初期の短編アニメセレクション〜』

今回のシネマカフコンステーマは「昭和初期」。
戦前映画の黄金時代につくられた昭和初期の短編アニメを集めた上映を行います。
単純だけどあなどれない、題名だけでも充分楽しめます!!今回は、昭和12年に出版さ
れた初山滋「たべるトンちゃん」の復刻版絵本の販売もあります!!

<上映作品>
1.ちんころ平平玉手箱(10分)
2.證城寺の狸囃子 塙団右衛門(9分)
3.べんけい対ウシワカ(13分)
4.花と蝶(10分)
5.魔法のペン(10分)
6.茶目子の一日(5分)

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●会場:CAFE 2COEUR
8/29(金)20:30〜 
8/30(土)12:00〜/16:00〜/20:00〜
料金:¥1,500(シネマご飯付き)※30分前開場となります。
 ※席に限りがございますのでご予約優先とさせていただきます。(余裕がある場合は当日受付もあり)
 ※予約・問い合わせはお電話にてお願いいたします。
 □CAFE 2COEUR TEL089.932.6032 松山市一番町2-5-15一番館BL2F北


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◎上映作品詳細

『ちんころ平平玉手箱』
 8分/1936 (昭和11)年/千代紙映画社
 作画:大藤信郎
 優れたアニメーションに毎年与えられる賞に大藤信郎の名をとった「大
 藤賞(毎日映画コンクール)」があります。
 「くじら」「幽霊船」などの作品で世界的に知られる大藤信郎は、千代
 紙を用いて独自のアニメーション分野を開拓した先人でした。素材と
 キャラクターの面白さは今にない味わいを見せてくれます。 それにして
 も、ちんころって。。。

『べんけい対ウシワカ』
 13分/1939 (昭和14)年/日本動画研究所
 原画・監督:政岡憲三 動画:熊川正雄、桑田良太郎仕上:木村角山
 「くもとちゅうりっぷ」「すて猫トラちゃん」などで知られる政岡憲三は、処女作
を発 表した1930(昭和5)年以来、当時まだ高価だったセルロイド板を多用して動き
のなめら かなアニメーションに挑戦。これは京都三条に自らスタジオを設けての第
一作で、弁慶 の声を政岡自身、牛若の声を政岡夫人が吹き込んだ。

『證城寺の狸囃子 塙団右衛門』
 9分/1935 (昭和10)年/日本マンガフィルム研究所
 原作・脚色:魔須田和光 作画・監督:片岡芳太郎
 片岡芳太郎の作品中、最高の快作といわれる時代劇アニメーション。当初サイレン
トで 作られたましたが、後の1939(昭和14)年にトーキー版として再版された作品。
活弁調の 台詞に西垣鉄雄による和洋合奏の音楽がぴったり合って楽しめます。

『花と蝶』
 10分/1954(昭和29)年
 作画:大藤信郎
 出てくるキャラ(蝶)は、みんな「今いくよ・くるよ」的な顔をしていて笑けます。
 歌がいい味だしております。素朴で、にもかかわらず大人向けな作品。

『魔法のペン』
 11分/1946(昭和21)年 
 作画:熊川正雄 
 この時代だから出来た、夢や希望が詰め込まれた作品。新生日本の象徴として、しょ
 ぼい英単語をやたら使いたがっているのがほほえましい作品。

『茶目子の一日』
 6分/1931(昭和6)年/協力映画製作社
 作者:西倉喜代治
 これは1931年に制作された一種の歌アニメで、「小学生の茶目子さん
 が起床して学校に行き帰りする」というノヴェルティソングを忠実に映
 像化した作品。今みると、シュールな視覚ギャグが炸裂しまくりの大変
 おもしろい作品。〜♪夜が明けた〜夜が明けた〜


◎「たべるトンちゃん」について
昭和十二年というご時世に、箔押し・函入りなど贅を尽くして金蘭社より発売されま
した。ぶたのトンちゃんがえんえんものを食べ続けるというストーリーですが、時に
シュール時にかわいく、また独特な接尾語を持つセリフが独特なリズムを持って旧か
なづかいで進んでいきます。それも右から読ませたり左から読ませたり、それだけで
も面白い。昭和四十九年にほるぷ出版さんの名著復刻シリーズで復刊されています。

現在上映中/上映予定作品
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