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2005.1月〜12月新企画

2005.1月〜12月新企画上映

LINE UP

1月:ベティブープ第一弾(60分以内セレクト)
2月:W.C.フィールズ作品集(62分)
3月:凸凹猛獣狩り(77分)
4月:ベティブープ第二弾(60分以内セレクト)
5月:リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(72分)
6月:ちびっ子ギャング(42分)+ギャビー作品集3作品
7月:トムとジェリー(24分)+牛のモリ・ムー作品集4作品
8月:怪物の花嫁(69分)
9月:ベラ・ルゴシ対ブルックリンゴリラ(75分)
10月:ポパイ(60分以内セレクト)
11月:スズメバチ女(73分)
12月:アブアイワークス作品集(60分以内セレクト)
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-----------------------------------------------------------------------------------------1月.4月:ベティブープ第一弾・第二弾(60分以内セレクト)

製作担当の兄マックス・フライシャーと、弟デイヴ・フライシャーの演出による短編アニメーション作品。超ミニドレスで、左足にガーターをのぞかせた"人間キャラクター"としてのベティ・ブープは、1931年の「ビンボーの引越し屋」の中で初めて登場する。1930年代後半になるとアメリカ社会は風俗面での取締まりを強化してくるが、これがアニメーション業界にも影響を及ぼしたようだ。頭でっかちでセクシーだったベティ・ブープは、だんだんスカートの丈が伸び、顔が小さくなり、なんとスラックス姿で登場という作品も出てきてしまう程キャラクターが変化してくる。尚、ベティ・ブープのカラー作品は1934年に作られた「ベティのシンデレラ」だけで、シネカラー2原色による貴重な作品である。
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2月:W・C・フィールズ作品集
ゴルフ・スペシャリスト 1930 21分
THE GOLF SCPECIALIST

ゴルフ好きのチャランポランな男が、女にいい所を見せようとゴルフコースではりきるが、邪魔者が入ったりして上手くいかない。ジョークの天才であり、アメリカの喜劇王としても有名なW・C・フィールズ主演によるコメディ。丸顔にデカ鼻が印象的なフィールズは、1879年にイギリス移民の子として生まれる。小さい頃から大道芸を修得し、巡業一座に加わっていた。1905年にブロードウェイで初舞台を経験。1914年になって、有名なジーグフェルド・フォリーズに入団、たちまちトップスターとなる。1915年に短編映画で主演デビューを果たす。当サイトでも配信している「曲馬団のサリー」(1925)で見せている大道芸は、まさしく彼が今までやってきた事が実際に物語に反映されている。映画のトーキー化で彼のジョークが大爆発する。1930年からマック・セネット製作の下、パラマウント映画で黄金時代を築く。日本でも”南瓜”シリーズとして彼の作品は公開されている。その後も主演作が数多く作られたが、1946年のクリスマスの日に死去。1976年に彼の人生が映画化され、フィールズの役をロッド・スタイガーが演じた。

歯医者 1932 22分
THE DENTIST

娘の男関係に気をもむ歯医者は、診察前の珍ゴルフのあと、一風変わった患者たちにハチャメチャな治療をしていく。

運命のビール 1933 19分
THE FATAL GLASS OF BEER

極寒の金鉱地帯で細々と暮らす鉱山師。田舎暮らしがいやで都会に飛び出し刑務所に入るまで落ちぶれた息子が戻ってくるのを心待ちにしていたが・・・。

主演: W・C・フィールズ
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3月:凸凹猛獣狩
AFRICA SCREAMS
製作年:1949
国:アメリカ
上映時間:77分 モノクロ
監督:チャールズ・バートン
主演:アボット&コステロ

凸凹コンビとして日本でも大人気だったコメディ・スター、アボットとコステロ主演の冒険活劇コメディ。アフリカに眠ると言われる財宝を求めて凸凹コンビと悪玉グループはジャングルへと分け入る。これでもかというほどのドタバタが堪能できる。アボット&コステロは、1940年代に全盛を極め、喜劇の帝王だったローレル&ハーディを完全に席巻してしまう。日本では戦後、22作品が公開されている。
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5月:リトル・ショップ・オブ・ホラーズ
THE LITTLE SHOP OF HORRORS
製作年:1960
国:アメリカ
上映時間:72分 モノクロ
監督:ロジャー・コーマン
主演:ジョナサン・ヘイズ

小さな町の小さな花屋の店員シーモアはいつも店長から怒鳴られているドジ男だが、彼が密かに可愛がって育てていた不思議な植物は、実は人食い植物だった。人を食い続け、大きさも態度もどんどん巨大化する人食い植物は次第に手に負えなくなる。ジャック・ニコルソンが脇役ながら超マゾ男役を怪演。
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6月:ちびっ子ギャング
『学校へ行くSCHOOL'S OUT』
『熊狩りへ行くBEAR SHOOTERS』
国:アメリカ
上映時間:各21分 モノクロ
監督:ロバート・マクゴワン

1922年からスタートしていたハル・ローチの”ちびっ子ギャング”は、サイレンと時代だけで88作品が作られ、トーキー時代も含めると221作品あり、22年もの間続いた。この2作品はトーキー時代となっていた1930年にMGMで配給されたもので、ジャッキー・クーパーがちびっ子のメンバーとして主演(6本しか出ていない)した貴重な作品。ジャッキーはこの映画の翌年に伯父でもあり監督のノーマン・タウログの作品「スキピイ」に主演し、子役としては初となるアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた。子役として数々の名作に主演し大スターになったが、大人になってからは脇にまわっていた。1978年からの「スーパーマン」シリーズでは、新聞社の編集長役で出ていた。新任の美人教師が結婚して寿退職してしまうのではないかと不安になり、なんとか結婚を阻止しようと、近付く男にあることないことを吹き込む「学校へ行く」と、森へ熊狩りキャンプにやってきたが、小さな弟の世話てこずり、おまけに巨大なゴリラまで出てきて大騒動の「熊狩りへ行く」の2本。

6月:ギャビーGABBY
一日王様 1940 7分 カラー
大そうじ 1941 6分 カラー
ハ・ハ・ハッピーデイ 1941 7分 カラー
国:アメリカ
監督:フライシャー兄弟

「ガリヴァー旅行記」の中のキャラクターであった”ギャビー”を独立させる事を考えたフライシャー兄弟は、1940年からこの”ギャビー”シリーズを作り始める。8作品作られた中の3本。いつも張り切りすぎのギャビーは、やることなすことがすべて裏目に出て、周囲の人間に大迷惑をかける。
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7月:トムとジェリー
ひどい夜 1931 9分 モノクロ
チューバ吹き 1932 7分 モノクロ
ピアノ調律師 1933 8分 モノクロ

猫とねずみのトムとジェリーではない。3作品ともジョージ・スターリングスによるエネルギッシュな描写がすごい。1930年代初頭の傑作と呼ぶべき作品だ。

7月:牛のモリ・ムー
ボーリング狂 1935 8分
蝶の危機 1935 8分
インディアン騒動 1935 8分
ロビンソン・クルーソー 1936 8分

アマディ・J・ヴァン・ビューレンが製作したテクニカラー・アニメーション。ディズニーから移ってきたバート・ジレットを中心に作られたレインボー・パレードの中のキャラクター。現代のアニメーションと何ら変わりないすばらしい動きに注目してもらいたい。
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8月:怪物の花嫁
BRIDE OF THE MONSTER
製作年:1956
国:アメリカ
上映時間:69分 モノクロ
監督:エド・ウッド
主演:ベラ・ルゴシ、トー・ジョンソン

映画史上最低の監督エド・ウッドの代表的作品の一つ。仕事がなくなって麻薬中毒になったドラキュラ役者ベラ・ルゴシに、老人にもかかわらず元プロレスラーや人形のタコと格闘させた作品。完成後まもなくベラ・ルゴシはこの世を去る。失踪事件が相次ぎ、警察と記者は原因究明に乗りだすが、現場近くでは原子力で人間を超人化しようと企むマッド・サイエンティストが実験を繰り返していた。
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9月:ベラ・ルゴシ対ブルックリン・ゴリラBELA LUGOSI MEETS A BROOKLYN GORILLA
製作年:1952
国:アメリカ
上映時間:75分 モノクロ
監督:ウィリアム・ビューディン
主演:ベラ・ルゴシ

デューク・ミッチェルとサミー・ペトリロのコメディ・ミュージシャン・コンビが南洋のコラコラ島に迷い込み、ベラ・ルゴシ扮する進化論研究のマッド・サイエンティストと繰り広げるズッコケ・コメディ。デュークと現地女性の恋に横恋慕したマッド・サイエンティストは、自ら開発した逆進化の促進剤をデュークに打ち、ゴリラにしてしまう。サミーはデュークを助けられるのか・・・。デュークは愛する女性をマッド・サイエンティストの魔の手から救うことができるのか・・・。元祖ドラキュラ役者のベラ・ルゴシが、劇中でも吸血鬼に間違われるくだりなどがあり、ルゴシ・ドラキュラを知る人はニヤリとなる。
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10月:ポパイ(60分以内セレクト)
POPEYE THE SAILOR

製作担当の兄マックス・フライシャーと、弟デイヴ・フライシャーの演出による短編アニメーション作品。1933年7月、ベティ・ブープのシリーズ作品の中で、突如出現したのが"船乗りポパイ"であった。その後すぐ独立してシリーズ化された。フライシャー・プロが解散した後も、フェーマス・プロが引き継いで、1957年頃迄製作が続けられた。フライシャー時代の"ポパイ"には傑作が数多く誕生した。シリーズはすべてモノクロ1巻物であるが、テクニカラーの2巻物の特別版が3作品だけ製作された。最高傑作と言われる1936年の「ポパイ対シンドバッド」、そして1937年の「ポパイ対四十人の盗賊」、1939年の「ポパイと魔法のランプ」である。「四つ子の大騒動」のみシーモア・ネイテル監督。
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11月:スズメバチ女
THE WASP WOMAN
製作年:1959
国:アメリカ
上映時間:73分 モノクロ
監督:ロジャー・コーマン
主演:スーザン・キャボット

ロジャー・コーマン製作・監督のサイコスリラー。化粧品会社の敏腕女社長は、女性の美と若さの探求に没頭し過ぎ、研究者の発見したスズメバチのエキスを過度に服用し、とんでもない副作用に冒される。
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12月:アブ・アイワークス作品集
UB IWERKS
ジャック・フロスト 1934 9分
赤いめん鳥 1934 7分
シンプル・サイモン 1935 7分
三匹の熊 1935 8分
シンドバッドの冒険 1935 8分
メリーさんの羊 1935 8分
ハバードばあや 1935 9分
ハンプティ・ダンプティ 1935 7分
ブレーメンの音楽隊 1935 9分
サマータイム 1935 8分
リトル・ボーイ・ブルー 1936 8分
ディック・キャット 1936 8分
親指トム 1936 7分
アリババ 1936 7分
ハッピー・デイズ 1936 9分

サイレント時代にウォルト・ディズニーと共にアニメーション・スタジオのラフ・オー・グラム社を設立。アイワークスはミッキー・マウスの本当の生みの親である。1931年になって独立。自らのスタジオで製作したのがこのコミカラー・カートゥーン・シリーズである。1940年になって元のディズニーの所へ復帰している。マット合成の技術により、アカデミー賞の科学・技術賞を2度受賞。ヒッチコックの「鳥」の特殊効果を担当した事はあまりにも有名。
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乞うご期待!!

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